駒来亭HB Σ(;一口|駐

お馬さんとかよしなしごとをつれづれなるままに。

ENDLESS SKY

身長が伸びたその割に

心の中身はどうなのかな

 

第20回チャンピオンズカップ

前走日本テレビ盃からプラス11kgで臨んだクリソベリルですが

中間のコメントでは「背が伸びたし、成長分」とのことで

太め感はなく、むしろしっかり仕上げてきたなという印象を持ちました。

 

「これまで戦った相手が弱い」「持ち時計がなく速くなったら厳しい」

マイナスな評価にもいろいろ触れた1週間でした。

正直なところ、その辺はあまり気にしていなかったのですが

1点だけ、「馬群の中でうまく競馬ができるか」。

3枠5番という枠順を考えると、そういうレースにならざるを得ない。

これまでキックバックをかぶるのを嫌がるそぶりを見せたりもしたし、

跳びの大きい走りなので窮屈な形になった時に力を出せるのか心配でした。

 

ファンファーレに大歓声。中央G1の雰囲気に馬のテンションが上がりハラハラ。

それでもスタートを決め、内枠のインティが逃げた直後の3番手に。

道中は淡々と、それでいてG1らしく速めのペースで進み4角から直線へ。

インティに一瞬突き放され、外からはゴールドドリーム。厳しいかと思いました。

しかし残り100m。そのG1馬2頭の間をグイグイと抜こうとするクリソベリル。

そしてインティを競り落とし、ゴールドドリームを抑え切って歓喜のゴール!

 

恋をするには遅すぎでも

焦ってなんかいないのよ

ただどんな気持ちになるのか

気になるんだな

胸が寂しい

 

自分の周りの一口お友達さんたちはG1を勝った経験のある方が多くて

一方、自分の出資馬は頑張ってくれてはいたけど、最高3着が5回と跳ね返され続けて

「勝ったらどんな気持ちになるんだろう」ってずっと思っていました。

3頭併せ馬になって、叫んで叫んで、腕を突き上げて叫んで、

クビ差前に出てゴールに入った瞬間、自然と涙が出てきました。

 

泣くわけないでしょ泣くはずがない

自分で選んだ未来だから

でも 悔しいな

涙 止まらない

思い出に包まれ

 

競走馬への出資って「その馬と歩む未来を選ぶ」ようなものだと思います。

1歳で出資してもデビューまで時間がかかるし、

その先結果が伴うかなんてやっぱり分からない。

でもあの時、「キャサリーンパーの02=クリソプレーズ」を選んだ自分がいて、

「クリソプレーズの10=クリソライト」「クリソプレーズの11=マリアライト

の2頭を選ばずに遠回りはしたけれど「クリソプレーズの12=リアファル」がいて、

「クリソプレーズの16=クリソベリル」とJpn1、そして中央G1にたどり着けたこと。

宝石名由来の一族ですが、本当に宝物ですね。

 

早くも東京大賞典には向かわず、来年は海外を視野にと報道されています。

6戦全勝だもんね。夢は広がるよね。夢破れるまでは見続ければいいじゃないか。

クリソベリル、川田騎手、そして関係者の皆様、おめでとうございます。

そして、ありがとうございます。

 

誰もが自由で良いはずなのに

生きてくルールに縛られてる

けど 羽ばたくの

さあ 大空へ

この扉の向こう